2020年2月7日金曜日

境塾 2020年2月2日(日)


境塾 202022日(日)
今日は、健先生の米寿初境塾でした。健先生をHappy Birthdayの歌でお迎えしました。昭和音楽短期大学の教え子の方々も初参加されました。

演奏曲
    「さざんか」(猪本隆作曲)
  ・「さざんか」「はなざかりだよ」などがひとまとまりになるよう歌う。
    ・弱拍、強拍に分かれず、言葉のアクセントを大切にする。
    ・「ほころびー」「かけたー」など作曲家が長い音符で書いているところは扱い
      が要注意。
    ・「(休符)えも言われぬ」「休符」を大切にする。
    ・ブレスはsportyに、お客さんに悟られないように。
    ・山茶花はかわいい花だというイメージをもって、全体を表現。
    ・Spotyであることと、内容の表現が同時に上手くできるようにしなければいけ
     ない。
    「霧と話した」(中田喜直作曲)
    ・出だしの「わたし」の声がよくない。思い切っていろいろな方法を試してみる。例えば喜劇だと思って歌ってみる。
    ・サビの部分は思いっきり声を聴かせるつもりで歌う。
    ・「そこは(休符)今でもいたむまま」など休符を乗り越える気迫がいる。
    「むこう むこう」(中田喜直作曲)
  ・「おもう」の歌い方が問題。「おもお」と歌う人が多いが正解はない。
  ・ラジオ歌謡だから、自由に歌っていい。
  ・「むこーー」のところはpからcresc. Allagandoしてたっぷり歌う。
  ・ポルタメントは無意識にかけない。
「霧と話した」(中田喜直作曲)
  ・同じ旋律を繰り返すときには工夫が必要。
  ・歌い出しのテンポ感、どこで棒をあげるのか、それがわかるように。
    「爽やかな五月に」(柴田南雄作曲)
  ・追いまくられているように聞える。そうならずに、遅れないで歌う。
  ・高音だけを意識しすぎない。
「ヴァカンス」
  ・「うきぐもが」の「が」が聞えない
  ・ことばの頭の母音、子音を大切にして言葉をわからせる
  ・30小節の「かげりー」の「I」が下がらないように。
  ・よいブレスをすることで、音程なども安定する。

2020年2月1日土曜日

境塾 2020年1月12日(日)


境塾 2020112日(日)
本日は、「点(ことば)と線(ライン)に感情が入っていないといけない。上に響かせながら、母音を歌っていく。」という健先生からのコメントで始まりました。新年の歌い初めで16人が歌い、コメントをいただきました。その後健先生の自宅に、持ち寄りで新年会となりました。
演奏曲
    「さがす」(前田佳世子作曲)
  歌い手次第で面白くなる曲。ことば、ラインの中に感情が入っている。「まなざし」を自然に歌う。「~の中に」は「あなた」にかける。
    「ヒスイ」(信長貴富作曲)
    ワンフレーズの中の大切なところを探す。逆アクセントの言葉を乗り越える。「ヒスイ」が自然に聞えるように。
    「ワルツ」(武満徹作曲) 
    全体にワルツのリズムを感じて。武満の曲は、メロディーをだすか、言葉をだすかによって歌い方が違う。言葉のアクセントはメロディーと関係ないことがある。声が次々に進む発声を心がける。
    「アマリリス」(中田喜直作曲)
    最終的に「悩みの花」と言っているので、全体をそのように感じて歌う。作曲家の書いているブレス、特にカンマ(‘)は必ずしも守らなくてもよい。
    「歌をください」(中田喜直作曲)
   八分音符でなく線で歌う。大きい声を出しすぎない。
    「えびがはねたよ」(古村徹三作曲)
   「ぴん」のところが声が引っ込む。「ん」は「N」でも「M」でもなく。
    「すてきな春に」(小林秀雄作曲)
   最後の「くれました」が一つに聞えるように。はじめの「ある朝」が難しい。陽性な歌である。
    「ぺんぺんぐさ」(前田佳世子作曲)
  詩の自然なアクセントが聞えている。「かみさま」の「ま」が強すぎないように。
    「はまうた」(関谷敏子作曲)
  山田耕筰の「箱根八里」などと同様に、民謡、俗曲の類いで、どう歌っても良い。
    「湖上」(木下牧子作曲)
   点と線を考え、レガートに言葉を描いていく。言葉のリズムを楽譜を超えて自分
   のものにする。
    「うぐいす」(木下牧子作曲)
    勉強になる曲。どんな「うぐいす」をイメージしているのか。「一瞬」・・・大切な言葉をどう歌うか、印象的な言葉、それを頂点にもってくるように歌う。
    「しぐれに寄する抒情」(大中恩作曲)
    少し音域が低いようなので移調したらどうか。Molto legatoに歌ってみる。ブレスをきちんと、演技としてできるように。
    「春近き日に」(別宮貞雄作曲)
    声のバランスがとれているときは大変立派な声だが、うまくいっていない時がある。この曲は相当難しい曲である。
    「ひとり林に・・・・・・」(朝岡真木子作曲)
  まず気になるのは「U」の母音、西洋的と日本的のバランスをとって自然に聞えるように。
    「あなたへ」(朝岡真木子作曲)
  まず声をしっかりだして歌う。
    「一月一日」(上真行作曲)
    一部にまだビブラートが気になるところがある。