2019年11月8日金曜日

境塾 2019年11月3日(日)


演奏曲
    「歌曲」(信長貴富作曲・寺山修司作詩)
    「裸木」より「1.冬が生まれる」(朝岡真木子作曲・木下宣子作詩)
    「はっか草」(千原英喜作曲) 
    「追憶の風」(朝岡真木子作曲)
    「おろかしく」(山田耕筰作曲)
    10月 秋なので」(湯山昭作曲)
    「今日も一つ~日日草」(前田佳世子作曲)
    「秋の空」(畑中良輔作曲)

先月の1012日は台風のため中止となりましたので、10月の予定者も本日歌いました。作曲者の前田佳世子氏も参加され、充実の3時間半となりました。
    ・何回もでてくる、「その曲」という言葉の「そ」を大切に歌う。
・「あなた」は誰なのか
   少女詩集のなかの「魔法」という、ニュアンスが似ている詩がある。
   「トマトケチャップ皇帝」という映画のなかの、お母さんへの手紙の中にこの詩はでてくる。「あなた」は母だといえる。(本人談)
・曲の山は、Eの部分:その曲をきいただけで恋をしたくなる というところと思えるが、言いたいことは、「あなたにあげたい」というところだと思う。(本人談)
・「あなたにあげたい」の繰り返しは、エコーか念を押すか。
・全体によく歌えている、あとは音量ではなくて内面的パンチを与えられるように
    ・玉三郎の歌は、直接的な歌である。肌が触れあう、娼婦などの言葉をそのように歌う。しかし、私たちの表現はそれとは少し違う。クラシックの衣を着ている。この曲の場合は、それを少し脱ぐところがあってもいいかもしれない。
・「木がたちあがっている」「葉をふりおとし」など言葉をつなげて
・「新しい季節のために」・・・「新しい+名詞」の場合、名詞の方が大切。音楽的充実感が必要。
・初めて聴く人に、内容をわかってもらうのは、相当難しい曲である。そこをがんばる。
・「裸木」というのは俳句の季語で、「枯木」よりずっと、これから芽吹くパワーを秘めた言葉(参加者談)
  ・言葉がわかるこつ
  レガート、感嘆詞・動詞・名詞をわけてさばく、最初の子音・母音を大切に
42小節などの付点音符は、聞いている人に音符を感じさせずに言葉が聞えるように誤魔化して歌う
・フレーズを乗り越えてするブレスを工夫する
・もっている声は大変良いので、自信を持ち使いこなせるように
・これらすべてに集中する
    ・「よくがんばったね」母の声が聞える
   台詞が先にきて、説明があとから来るパターンは、「さくら横丁」「サルビア」 などにある。
・出だしをきちんと。
・休符、間にもう一つ何か欲しい
・レガートで歌えているし、言葉もよくわかる。あとなんでしょう?
    ・大変言葉の難しい、聞いただけでは全くわからない曲である。
・いい声を出し、ソルフェージュを乗り越えてこの難しい曲を歌いきる
・鼻濁音の練習をすること
    ・「U」「I」の母音が多少気になる。
・「とおのいてゆく」  「ゆく」はある程度開ける。cresc.だから途中から開けるというのもありだ。
・「秋」を嬉しそうに歌うように、 よい「思い出たち」の秋である
    ・「平凡」は「へいぼん」か、「へーぼん」か。「たくさんの」の「ん」の扱いなどに疑問がある。
    テンポの速いのを聞いたことがあるが、あまり速くない方がいいと思う。