2018年5月1日火曜日

境塾 2018年4月1日(日) 🌸さくら、さくらの涙です!

 ポキッ!だったか、ボキン!それとも、バキーン!だったかもしれない。いずれにしても今までに聞いたことがない非音楽的で不気味な音が響きわたったのは、境塾当日の早朝、健先生のお部屋。みるみるうちにポパイの力こぶのような左上腕。救急で診てもらうと健先生の腕は見事に折れていた。それでも境塾を取り止めることをよしとしない健先生は不在となるが、そうとは知らずいつものように境塾に集った13人。エイプリルフールだったけれど嘘ではありません。

この日に演奏されたのは
風をみた人(木下牧子作曲)
南天の花、鐘が鳴ります、こぶしの花(山田耕筰作曲)
魚とオレンジより『らくだの耳から』『艶やかなる歌』(大中恩作曲)

「みやこわすれ」より "薔薇のかおりの夕ぐれ"(千原英喜作曲)
「抒情小曲集」"ほおずき"(三善晃作曲)

前述の理由により受講者と聴講者が発言しながら、境塾の学びを再現して継承と革新となる。おのずといつもに増してひとりひとりが発言することとなり、必ず一回は発言しましょうか!として、さらに沢山の宝の言葉。

🎵例えば響きについてのヒント
○母音を揃えるために口を開けすぎない
○母音だけで歌う
🎵例えば苦手な部分についてのヒント
○とにかくできるまでの練習
🎵例えばニュアンスを変える事についてのヒント
○歌詞の読み込み○伴奏形の読み込み
🎵例えば響きと支えについてのヒント
○凧揚げの糸と風を操るイメージ
と、立ち上がり凧揚げをする人あり
🎵例えば力を抜くことについて
○ホラー映画、「◆子」のように!などと髪を振り乱し首を回す人あり大爆笑。

その他にも、自らの疑問や悩みを挙げて、様々なアイディアを分かち合った。健先生は痛くてびっくりの、まさに骨折り損だったが、受講者には怪我の巧妙でもあったかもしれない。

帰り道、少し早く咲き始めた桜は涙のように舞っていた。境塾の翌日、手術のための全身麻酔から醒めてオッケーマークを指で見せた健先生は、その後順調に回復して、次回5月3日には復帰する。