2019年1月13日日曜日

境塾 2019年1月6日(日)


201916日 境塾新春歌い初め
滝廉太郎「花」を全員で歌って幕開けしました。
 滝廉太郎(1879年(明治12年)~1903年(明治36年))は日本の歌曲第1号と言われている「荒城の月」を作曲しました。伴奏は山田耕筰がつけました。
 「花」を2部に分かれて歌いましたが、言葉をまず分けておいて、それをレガートに歌う、このことが皆に伝えたいことだと、再確認されました。歌う順番はくじ引きで決めましたが、ちょうどうまく作曲家がまとまって整列しました。健先生もお元気で、10人が歌ったのちには、ご自宅で持ち寄りの新年会を致しました。初めての参加者もあり、総勢18人で華やいだ会となりました。
演奏曲
    からたちの花(山田耕筰作曲)
    木下夕爾による八つの歌より「ひばりのす」(小倉朗作曲)
    さくら横ちょう(中田喜直作曲) g mollで歌われた
    鐘が鳴ります(山田耕筰作曲)
    祭りもどり、夏の宵月(平井康三郎作曲)
    風を見たひと(木下牧子作曲)
    竹とんぼに(木下牧子作曲)
    しゃなりと歩く(朝岡真木子作曲)
    祈りのように(朝岡真木子作曲)
    レンコート(朝岡真木子作曲)

健先生からのコメントを紹介します。

    ・からたちの「か」と「ら」が分かれないように、上の声で歌い出す
・「いたい」の表現をもう少し
・やさしかったの「し」は少し有声を入れるのが好きだ。無声でもいい。
・最後のg音がでるかと思ってみんな聴くが、かまえずに歌いたい。
    ・中村邦子氏のよい録音がある。
・まだ、だれも、知らないー「まだ」や「でも」は分ける。最後の「ない」だけで表情をつけない。
・「あそこだ」―いいものを見つけた表現
・小倉氏はリズミックなものが多いが、その中で言葉を浮かび上がらせる。
・聴いている人に表情がわかるように
・一つの言葉に聞えるように
    mollだが、暗くならないように。深刻な意味は無い。
・楽譜通り歌ってから、味付けする。
・春の宵の「い」は八分音符くらいのつもり。昔の版では2分音符のものもある。
・その後どう? 全体に軽やかに。
・思い出す恋の昨日・・・どういう恋か
a tempoに入ってから二つのやり方がある。①ああいうこともあった、こういうこともあった。②なんでもなかったわよ―――演技が必要
    歌い方はよいが、発声の問題、ビブラートがあり、それを取ることをまず考えたい。
    「祭りもどり」
・お月さん 「お」―――いい「お」、 「き」伸ばすつもりで
   ・「f」「ges」の音程の問題――自分の感覚で高めに歌ってしまうというわけにはい かないので、やはりどこか発声の問題。母音を変えてやってみたらどうか。
  「夏の宵月」
・「イ」で始まるところが多い。
・歌い出た瞬間が低くなる。響きが先にあると思ったらどうか。
    ・言葉を分けて、それからつなげる
・木下牧子、朝岡真木子作品にはヴォカリーズが多い。何かの意味をもたせる。この曲には何回か出てくる。最後はエンディングとしてでいいが、その他は主張があっていい。
・全体にスケールを大きくしたいが、それは「力むこと」ではない。
    ・言葉の説得力が足りない。
・最後の「でも」は後につけるか、前につけるか。楽譜通りでない、表現もできる。「でも」の前に打ち消す気持ち。
    ・攻撃的にならないように、更なる工夫をしてみる。
    ・言葉がわかりにくいところがいくつかある。
    ・最初の音をしっかり歌う。
・「ルルル」の表現が中途半端