2018年2月2日金曜日

境塾 2018年1月7日(日) 

犬がほえる時の体の使い方には学ぶことがたくさんある。2018年戌年の、にほんの歌境塾は、「1月7日は歌い初めです。お一人一人の時間は短いですが沢山の方の演奏を聞くことができます。」というお知らせから始まった。
日本では年の始めに「書き初め」「稽古初め」など、習い事に対して改めて心静かに向き合う時間をもつ。「歌い初め」では、おせち料理とお餅で満たされた横隔膜の前後左右を充分に使うだけではなく、疲れた胃を七草粥の香りとビタミンで癒す繊細な日本の心と知恵と感性の使い初めにもなった。

今回、11人によって歌われた曲は「六騎」「病める薔薇」山田耕筰作曲、「紫陽花」團伊玖磨作曲、「雪うさぎ」中田喜直作曲 、「胡蝶花に寄せて」「落葉松」小林秀雄作曲、「竹とんぼに」木下牧子作曲、「寂庵の祈り」千原秀喜作曲、「誰が灯りをけすのだろう」林光作曲、「愛」猪本隆作曲、「小さな空」武満透作曲

この日は健先生にとっても「伝え初め」であった。声の事、テクニックの事、歌詞の理解、イメージの持ち方、スケールの感じかた、選曲の仕方などが伝えられたが、それは歌った一人一人のまさに今への指摘であり、また聴講している人にとっても自身に当てはめて考える意味のある言葉。人数からすると一人10分強の持ち時間、レッスンの予定であったが、健先生の「伝え初め」その教えは止まることなく、気がつくと一時間オーバーしての終了となった。

境塾が終わって数日後、健先生は、「僕は若い頃喉が上がったところで歌ってきたけど、今になって喉の位置がわかってきた。だから生まれ変わっても歌手になる。」と話している。終わる事のない歌の旅。

さあ!今年も、いい声で、美しい発音で、日本の歌を素敵に歌いましょう! 

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